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Shinji OGAWA
- Rondo of the wind -
Shinji OGAWA
- Rondo of the wind -
ARTIST
Shinji Ogawa
INFORMATION
小川信治-風のロンド-
2025年3月3日[月]- 3月15日[土]
11:00-18:00 会期中無休
ATSUHIKO SUEMATSU GALLERY
ATSUHIKO SUEMATSU GALLERYでは、2025年3月3日から15日の期間、小川信治の個展「風のロンド」を開催いたします。
1994年に「Without you」を発表して以降、30年の間、名画などの登場人物を消去し、その空白を周囲の空間の延長を描写する「Without You」シリーズ、古い絵葉書などを元に、巧妙に新しい人物や建物を二重化して描く「Perfect World」シリーズ、中心人物の背後に広がる想像上の風景を描く「Behind You」シリーズなど、現代美術としての革新的なコンセプトを伴う作品を発表してきました。それはテクノロジーの進化とはまた違うところで、一人の画家の発想が生み出してきた思考の歴史とも言えます。
今回の展覧会では、2023年から制作してきた「回帰プロジェクト」から展開した7点の小さな新作油彩画が中核となっています。回帰プロジェクトとは、画家になる前の(たとえば高校生くらいの)小川信治が、今持っている発想や技術で絵を描いたとしたら、という着想から生まれたものです。
長く蓄積された技術と考察の果てに、今また一人の画家として原点に立ち返り、自然と描くべきものが描かれた作品群に対峙するとき、美術が持つ本来的な意味とは何かを考えさせられます。
<小さな油彩画はあなたが世界と対峙するための装置であり、人物は単なる点景ではなく世界を支え続けるために眼差しを放ち続けている言わば世界の創造者です>―小川信治「風のロンド」より―
小川信治は、1959年山口県生まれ。
「世界とは何か」をテーマに、時間と空間の構造や人間の意識との関わりを描いた超細密な油彩画、鉛筆画、映像作品などを手がける。
近年の主な展覧会に「小川信治展 Better Half 回帰の手法」高松市美術館(香川 2023)、「Shinji Ogawa - I Enter Every Reality」クラクフ現代美術館(ポーランド 2019-20)、「小川信治展 - あなた以外の世界のすべて」千葉市美術館(千葉 2016)、「Shinji Ogawa - Realizm perwersyjny」 Bunkier Sztuki (ポーランド、2008)、「小川信治展 - 干渉する世界」国立国際美術館(大阪 2006)、「線の迷宮II-鉛筆と黒鉛の旋律―」目黒区美術館(東京 2007)、「小川信治展 - Souvenir/Souverain」豊田市美術館(愛知 2002)などがある。
ARTIST
Shinji Ogawa
INFORMATION
小川信治-風のロンド-
2025年3月3日[月]- 3月15日[土]
11:00-18:00 会期中無休
ATSUHIKO SUEMATSU GALLERY
ATSUHIKO SUEMATSU GALLERYでは、2025 年3月3日から15日の期間、小川信治の個展「風のロンド」を開催いたします。
1994年に「Without you」を発表して以降、30年の間、名画などの登場人物を消去し、その空白を周囲の空間の延長を描写する「Without You」シリーズ、古い絵葉書などを元に、巧妙に新しい人物や建物を二重化して描く「Perfect World」シリーズ、中心人物の背後に広がる想像上の風景を描く「Behind You」シリーズなど、現代美術としての革新的なコンセプトを伴う作品を発表してきました。それはテクノロジーの進化とはまた違うところで、一人の画家の発想が生み出してきた思考の歴史とも言えます。
今回の展覧会では、2023年から制作してきた「回帰プロジェクト」から展開した7点の小さな新作油彩画が中核となっています。回帰プロジェクトとは、画家になる前の(たとえば高校生くらいの)小川信治が、今持っている発想や技術で絵を描いたとしたら、という着想から生まれたものです。
長く蓄積された技術と考察の果てに、今また一人の画家として原点に立ち返り、自然と描くべきものが描かれた作品群に対峙するとき、美術が持つ本来的な意味とは何かを考えさせられます。