top of page
Group Exhibition
further than

EXHIBITIONS
Group Exhibition
further than
ARTISTS
Simon Patterson
小川信治
横山惇亮
大村大悟
花木彰太
小川日夏太
INFORMATION
会期 | 2026 年 4 月 11 日(土)– 4 月 25 日(土)
会場 | Atsuhiko Suematsu Gallery
(東京都港区赤坂 9-5-12 パークサイドシックス B1C)
開廊時間 | 11:00–18:00 会期中無休
月は地球に最も近い天体でありながら、その片側を私たちは見ることができません。
遠さとは、単なる物理的距離ではなく、私たちの認識のあり方によって生まれる隔たりでもあります。
Simon Patterson(1967–)は、1980年代から Young British Artists の一員としてロンドンを拠点に活動し、既存の分類や記号体系を置き換える重要なコンセプチュアル・アーティストとして注目を集めてきた作家です。
本展では、パターソンが90年代から2000年代にかけて発表してきた作品を展示していきます。
《In Orbit》では宇宙飛行士の名が映画のエンドロールのように並び、人類の到達を象徴する名前の列は、同時に形式の引用として軽やかな距離を生み出します。《The Great Bear》では地下鉄路線図が別の体系へと転換され、《Name Painting》では肖像が「名前」によって成立します。そこでは像そのもの以上に、それを支える記憶や構造が前景化されています。
情報が急速にネットワーク化され始めた時代を挟み、名前や分類といった本質的な構造を巨大なキャンヴァス上に、あえて単純な形式で固定するという行為は、今日の視点からあらためて見ると、印象的で特異な位置を占めているように思われます。
特にパターソンの「ネーム・ペインティング」シリーズは、1990年代以降にコウジオグラギャラリー(名古屋)やレントゲンヴェルケ(東京)といったギャラリーによって、日本において継続的に紹介されてきました。これらの発表は、当時の日本におけるコンセプチュアル・アートやテキストを用いた表現への関心と強く共鳴していたと考えられます。
本展では、これらパターソンの作品を軸に、これまでギャラリーで継続的に紹介してきた5人の日本人アーティストによる実践を並置します。
パターソンと同時期に名古屋で活動していたアーティストでもある小川信治(1959-)は、2008年に制作した「Reading」を再提示します。コンセプトを持った写真作品の形で時間と空間を同時に表現している本作を、日本の側から対話させていきます。
横山惇亮(1982-)、大村大悟(1984-)、花木彰太(1988-)、小川日夏太(2000-)、はそれぞれ本展のために制作する新作を展示いたします。
彼らは肖像や像、距離や時間を、思考や関係性から導き出し、各々の方法によって作品を制作しています。
それぞれ素材やアプローチは異なるものの、可視的なイメージの背後にある構造へと向かう点において、確かな共通性を見ることができます。
フランスの人類学者 Claude Lévi-Strauss が示したように、文化には常に表と裏があります。私たちが見ているものの背後には、意識されにくい関係の網目が存在しています。
「Further than」とは、何かを単純に越えて進むことではなく、いま見えている位置からどれほどの距離を取りうるのかを問いかける言葉です。物理的距離ではなく精神的距離に目を向けることで、1990年代に行われた構造的実践と、現代における思考の置換とを、 美術を通してあらためて考える試みとなります。
ARTISTS
Simon Patterson
小川信治
横山惇亮
大村大悟
花木彰太
小川日夏太
INFORMATION
会期 | 2026 年 4 月 11 日(土)– 4 月 25 日(土)
会場 | Atsuhiko Suematsu Gallery
(東京都港区赤坂 9-5-12 パークサイドシックス B1C)
開廊時間 | 11:00–18:00 会期中無休
月は地球に最も近い天体でありながら、その片側を私たちは見ることができません。
遠さとは、単なる物理的距離ではなく、私たちの認識のあり方によって生まれる隔たりでもあります。
Simon Patterson(1967–)は、1980年代から Young British Artists の一員としてロンドンを拠点に活動し、既存の分類や記号体系を置き換える重要なコンセプチュアル・アーティストとして注目を集めてきた作家です。
本展では、パターソンが90年代から2000年代にかけて発表してきた作品を展示していきます。
《In Orbit》では宇宙飛行士の名が映画のエンドロールのように並び、人類の到達を象徴する名前の列は、同時に形式の引用として軽やかな距離を生み出します。《The Great Bear》では地下鉄路線図が別の体系へと転換され、《Name Painting》では肖像が「名前」によって成立します。そこでは像そのもの以上に、それを支える記憶や構造が前景化されています。
情報が急速にネットワーク化され始めた時代を挟み、名前や分類といった本質的な構造を巨大なキャンヴァス上に、あえて単純な形式で固定するという行為は、今日の視点からあらためて見ると、印象的で特異な位置を占めているように思われます。
特にパターソンの「ネーム・ペインティング」シリーズは、1990年代以降にコウジオグラギャラリー(名古屋)やレントゲンヴェルケ(東京)といったギャラリーによって、日本において継続的に紹介されてきました。これらの発表は、当時の日本におけるコンセプチュアル・アートやテキストを用いた表現への関心と強く共鳴していたと考えられます。
本展では、これらパターソンの作品を軸に、これまでギャラリーで継続的に紹介してきた5人の日本人アーティストによる実践を並置します。
パターソンと同時期に名古屋で活動していたアーティストでもある小川信治(1959-)は、2008年に制作した「Reading」を再提示します。コンセプトを持った写真作品の形で時間と空間を同時に表現している本作を、日本の側から対話させていきます。
横山惇亮(1982-)、大村大悟(1984-)、花木彰太(1988-)、小川日夏太(2000-)、はそれぞれ本展のために制作する新作を展示いたします。
彼らは肖像や像、距離や時間を、思考や関係性から導き出し、各々の方法によって作品を制作しています。
それぞれ素材やアプローチは異なるものの、可視的なイメージの背後にある構造へと向かう点において、確かな共通性を見ることができます。
フランスの人類学者 Claude Lévi-Strauss が示したように、文化には常に表と裏があります。私たちが見ているものの背後には、意識されにくい関係の網目が存在しています。
「Further than」とは、何かを単純に越えて進むことではなく、いま見えている位置からどれほどの距離を取りうるのかを問いかける言葉です。物理的距離ではなく精神的距離に目を向けることで、1990年代に行われた構造的実践と、現代における思考の置換とを、美術を通してあらためて考える試み となります。
View

bottom of page

