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Iwao IKEDA
- 風神 雷神 -
Fujin Raijin

EXHIBITIONS
Iwao IKEDA
- 風神 雷神 -
Fujin Raijin
ARTIST
池田 巌 | Iwao Ikeda
INFORMATION
会期| 2026年10月20日(火)–11月1日(日)
会場| Atsuhiko Suematsu Gallery
(東京都港区赤坂9-5-12 パークサイドシックスB1C)
開廊時間|11:00–18:00 会期中無休
すさまじい嵐により、引き裂かれ、よじれ、なぎ倒された竹藪から掘り起こされた竹の表情は、息を呑むようなエネルギーを発していた。
-Iwao Ikeda
Atsuhiko Suematsu Galleryでは、池田巖による個展「風神 雷神」を開催いたします。
竹という素材に向き合い続け、独自の造形を追求してきた池田巖(1940–)が今回題材としたのは、嵐によって倒れた竹です。
2018年9月4日に上陸した台風21号は、京都府内の森林や竹林に大きな被害をもたらしました。京都西山の竹林でも、多くの竹が強風によって倒されました。
池田にとっても、これほど大規模に竹が壊れ、倒れる光景を目にしたのは、長い竹との関わりの中で初めての経験でした。
人の力では決して作ることのできない、歪み、ひしゃげ、ねじれた竹の姿。その形には、強大な自然の力が一瞬のうちに竹へ刻み込んだ痕跡が残されています。
普通なら見過ごしてしまうその竹を、池田は立ち枯れにし、油抜きをしたあと、数年にわたり向き合い続け、切り取り、金や銀、漆を最小限に加えることで、作品として完成させました。
竹の曲がり、節、裂け目、表面の表 情を生かしながら、どの方向から見ても一つの造形として成立することを求めて制作された本展の作品群。自然が偶然に生み出した形と、池田が長年培ってきた造形感覚と技術が交わることで、作品として成立しています。
今回用いられているのは、亀甲竹です。亀甲竹は、中国南部原産の孟宗竹を起源とする珍しい変異種で、節の部分が亀の甲羅のように膨らむ独特の形状を持っています。その形は人為的に作ることができず、自然の変異によって生まれるものです。京都では古くから「京銘竹」の一つとして扱われ、茶室や建築、花入などに用いられてきました。
自然の力によって変形した竹そのものを、造形として見ること。
そして、その形を人の手によって必要以上に変えるのではなく、最小限の介入によって作品として成立させること。
それは、竹を素材として扱い続けてきた池田巖が、あらためて自然と人間の関係を問い直す試みでもあります。
池田巖
Iwao Ikeda
1940年、東京都生まれ。二代池田瓢阿の長男。父・瓢阿に師事し、幼少期より竹芸を学ぶ。池田家は、近代の大茶人・益田鈍翁から、小堀遠州所持の「瓢籠」の写しを依頼されたことを契機に、鈍翁より「瓢阿」の号を授かった竹芸の家系である。
1956年、江戸千家・土肥宏全に入門。1959年東京藝術大学美術学部工芸科に入学し、1963年に漆芸専攻を卒業。髹漆を赤地友哉、蒔絵を松田権六に学び、伝統的な竹芸と漆芸の双方を本格的に修得する。
1986年、「茶の湯五百年の造形展」に竹による茶器を出品。1988年、現代陶芸寬土里(東 京)で個展「New Art of Chaki: Yesterday, Today and Tomorrow」を開催し、竹と漆による茶器・茶道具によって注目を集める。以後、用途や既存の工芸の形式から次第に離れ、竹そのものの形質と漆の表現を組み合わせた独自の造形作品を発表する。
2005年頃からは、漆を施した竹を鉈で叩き割る、切る、裂くといった行為を制作に取り入れ、竹の持つ強靭さや、割れる瞬間に生じる形を作品として提示する。2008年には菊池寛実記念 智美術館で「漆、新しき経験―池田巖 1960–2008」を開催。同年、ニューヨークのジャパン・ソサエティ・ギャラリーで開催された「New Bamboo: Contemporary Japanese Masters」にも出品した。
2013年、ベルリン国立東洋美術館で「Ikeda Iwao: Bamboo and Lacquer」を開催。ヨーロッパで初めての池田巖個展として、竹と漆による新たな造形を発表した。翌2014年にはミュンスターのMuseum of Lacquer Art、クラクフの国立日本美術・技術館(Manggha)でも個展を開催するなど、海外での発表を重ねる。
ARTIST
池田 巌 | Iwao Ikeda
INFORMATION
会期| 2026年10月20日(火)–11月1日(日)
会場| Atsuhiko Suematsu Gallery
(東京都港区赤坂9-5-12 パークサイドシックスB1C)
開廊時間|11:00–18:00 会期中無休
すさまじい嵐により、引き裂かれ、よじれ、なぎ倒された竹藪から掘り起こされた竹の表情は、息を呑むようなエネルギーを発していた。
-Iwao Ikeda
Atsuhiko Suematsu Galleryでは、池田巖による個展「風神 雷神」を開催いたします。
竹という素材に向き合い続け、独自の造形を追求してきた池田巖(1940–)が今回題材としたのは、嵐によって倒れた竹です。
2018年9月4日に上陸した台風21号は、京都府内の森林や竹林に大きな被害をもたらしました。京都西山の竹林でも、多くの竹が強風によって倒されました。
池田にとっても、これほど大規模に竹が壊れ、倒れる光景を目にしたのは、長い竹との関わりの中で初めての経験でした。
人の力 では決して作ることのできない、歪み、ひしゃげ、ねじれた竹の姿。その形には、強大な自然の力が一瞬のうちに竹へ刻み込んだ痕跡が残されています。
普通なら見過ごしてしまうその竹を、池田は立ち枯れにし、油抜きをしたあと、数年にわたり向き合い続け、切り取り、金や銀、漆を最小限に加えることで、作品として完成させました。
竹の曲がり、節、裂け目、表面の表情を生かしながら、どの方向から見ても一つの造形として成立することを求めて制作された本展の作品群。自然が偶然に生み出した形と、池田が長年培ってきた造形感覚と技術が交わることで、作品として成立しています。
今回用いられているのは、亀甲竹です。亀甲竹は、中国南部原産の孟宗竹を起源とする珍しい変異種で、節の部分が亀の甲羅のように膨らむ独特の形状を持っています。その形は人為的に作ることができず、自然の変異によって生まれるものです。京都では古くから「京銘竹」の一つとして扱われ、茶室や建築、花入などに用いられてきました。
自然の力によって変形した竹そのものを、造形として見ること。
そして、その形を人の手によって必要以上に変えるのではなく、最小限の介入によって作品として成立させること。
それは、竹を素材として扱い続けてきた池田巖が、あらためて自然と人間の関係を問い直す試みでもあります。
池田巖
Iwao Ikeda
1940年、東京都生まれ。二 代池田瓢阿の長男。父・瓢阿に師事し、幼少期より竹芸を学ぶ。池田家は、近代の大茶人・益田鈍翁から、小堀遠州所持の「瓢籠」の写しを依頼されたことを契機に、鈍翁より「瓢阿」の号を授かった竹芸の家系である。
1956年、江戸千家・土肥宏全に入門。1959年東京藝術大学美術学部工芸科に入学し、1963年に漆芸専攻を卒業。髹漆を赤地友哉、蒔絵を松田権六に学び、伝統的な竹芸と漆芸の双方を本格的に修得する。
1986年、「茶の湯五百年の造形展」に竹による茶器を出品。1988年、現代陶芸寬土里(東京)で個展「New Art of Chaki: Yesterday, Today and Tomorrow」を開催し、竹と漆による茶器・茶道具によって注目を集める。以後、用途や既存の工芸の形式から次第に離れ、竹そのものの形質と漆の表現を組み合わせた独自の造形作品を発表する。
2005年頃からは、漆を施した竹を鉈で叩き割る、切る、裂くといった行為を制作に取り入れ、竹の持つ強靭さや、割れる瞬間に生じる形を作品として提示する。2008年には菊池寛実記念 智美術館で「漆、新しき経験―池田巖 1960–2008」を開催。同年、ニューヨークのジャパン・ソサエティ・ギャラリーで開催された「New Bamboo: Contemporary Japanese Masters」にも出品した。
2013年、ベルリン国立東洋美術館で「Ikeda Iwao: Bamboo and Lacquer」を開催。ヨーロッパで初めての池田巖個展として、竹と漆による新たな造形を発表した。翌2014年にはミュンスターのMuseum of Lacquer Art、クラクフの国立日本美術・技術館(Manggha)でも個展を開催するなど、海外での発表を重ねる。
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